May 20, 2004
Bodily Functions / HERBERT
『Leave Me Now』試聴はこちら
(Windows Media Player)
ロンドンで活躍するハウス・クリエイターHERBERT(マシュー・ハーバート)。彼はハウスという形態で音楽に取り組みながらも天才的な感性を持ち、独自の雰囲気を曲に吹き込む。
―― そう、彼は天才なのだ。 はじめて曲を聴くと「お洒落でカッコいいジャズ・ハウスだな~」という特異な感じを受けることはないが、じっくり耳を凝らして聴いてみると・・・とんでもない音が聞こえてくる。
HERBERTは、このCDに限らず作品の中に様々な日常音を取り入れる。例を挙げると、赤ちゃんの声、歯磨きの音、新聞紙を破った音、コップをたたいた音・・・。とにかく注意して聴かないと気付かない音も多い。
さらに彼は自分の政治的思想をも音楽の中に表現させたいらしく、来日ライブの際には、ハンバーガーを床に叩き付けたりテレビを破壊したり、ポップミュージックのCDを破壊し、さらにその音をその場でサンプリングしてビートを組み立てたりする。どうやら大量消費的な社会が許せないらしい、よく知らないけど。
今回のアルバム『BODILY FUNCTIONS』は、HERBERT名義では3作目の作品になる。彼の名を世に知らしめた大名盤と言ってもいい。 ほぼ全編にわたり、女性ボーカルのダニ・シシリアーノを起用。フィル・パーネルによるピアノの演奏(こちらもほぼ全曲)も非常にきれいで、そこに様々な生活音+特徴的なタイトで無駄のないバスドラムが合わさり、とにかく都会的でCoolな音をしている。
非の打ち所はない! 天才の音楽を楽しんでほしい。
(By Koichi Yamamoto)
*画像もしくはこちらをクリックするとamazonから購入できます。
【製品情報】
Amazon価格:¥2,162 (税込)
オリジナル盤発売日:2001/06/05
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March 30, 2004
FK-EP / Francois K

『Edge of Time』試聴はこちら
(real player)
どんなジャンルにもクラシックは存在する。だがそれはいつも先端を(流行ではなく精神の)目指そうとする人々によって少しずつ、静かに、繊細に磨かれた末、生まれ得る。
フランス生まれ。House興隆前夜の70年代からDJ/プロデューサーとして息の長い活動を続ける、 Francois Kevorkian a.k.a Francois K。Paradise Garage、The Loft、そして90年代に入ってからのDanny Kirbit、Joe Clausselらと共にレジデントを務めたBody & Soul他、名だたるクラブ/パーティでのプレイ、膨大な数に上るリミックスワーク、Francois K名義での作品群のプロデュース等、現在世界で最もHouseを熟知した人物の一人だろう。
1995年、彼が自身のレーベル、『FK-EP』、そして1998年発表の『Time & Space』は、それぞれがまさに世界と言っていい、知り尽くした者のみのが造り出す豊潤な音で溢れている。
『FK-EP』収録のB『Edge of Time』は、慎重に配置された音一つ一つに『これこそがハウス・ミュージック』、というメッセージの込められたトラックだ。暖かな手触りのキックに絡む濃厚なベース、フロアにおいてその効果を最大限に発揮する絶妙のシャッフル、バッカーダ的熱を備えたパーカッション、そしてダビーに鳴り響くリードシンセ。こういった要素を絶妙な抜き差しと構成で聴かせる。A面の二曲と合わせ、90年代ハウスの金字塔。そして残るBB 『Moov』はアブストラクトに展開する、昨今の彼の活動を早々と示唆する一曲で、むしろアンビエントとでも呼びたくなる清潔さを湛え、揺れる。
フランスから渡ってきた一人の青年が、ダンスミュージックに、そしてその向こうに見た世界が、この一枚に結晶した。
様々な要素をハウスに注入、昇華してきた自分の音楽について、あるインタビューで彼はこう語る:
"Sometimes I go for a more mystical approach rather than for that surefire .commercial hit. It's not necessarily about how ‘hooky’ the song is. It's about something that transports you.”
(時としてあからさまに商業的なヒットを狙うような方向ではなく、もっと非具体的なアプローチを取るよ。曲にどれだけフックを足すか、なんてことじゃなくて。大事なのはみんなを『連れていってしまう』、ということなんだ。)
(Remix, Feb 1st, 2002)
残念ながらAmazonnでは扱っていないみたいだけれど、
試聴はWaveのオフィシャルサイトにて
(By Yuichi Okada )
【製品情報】
Amazon価格: -----
オリジナル盤発売:1995年
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February 19, 2004
Sounds Better With You / Stardust
『Music Sounds Better With You』の試聴はこちら
(mp3ファイル)
某CMでも使われたDaft Punk "One More Time"と並んで、アンダーグラウンドからメジャーまで各国でヒットを飛ばした、Houseにおける90年代最後の名曲。シンプルで力強いメッセージ性を持ったリリック、メロディの美しさ、鋭く裏を突くギターのカッティング、そして王道TR-909を中心とするタイトなビート。歌ものHouseの最高峰であります。
レヴューの一号は何にしようかと色々考えていたけど、奇をてらう必要もないよね、てことで。単純に大好きな曲。夜明け前にこれかかると無条件で幸福感に浸り込めますよ。初めはDaft Punkの曲かと思っていたんだけど、さもありなん、その方(Thomas Bangalter)の別プロジェクトでした。
オリジナルを含む4曲入りのEPはAmazon(現在在庫切れ中)ほか、多くのレコード店で入手可能。が、Vinyl Bootリリースのみのヴァージョンも機会があればぜひ聴いてみてほしい。高揚感はオリジナルをも超える出来だと断言できるので。B面Big Loveもキラキラ感あふれるコズミック炸裂!な一曲。
*画像もしくはこちらをクリックするとamazonから購入できます。
(By Yuichi Okada )
【製品情報】
Amazon価格: ¥1,153
オリジナル盤発売:1999年
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