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November 25, 2004
radio42 : Music for LOUNGE-LOVERS
2002年にドイツ人が開局したネットラジオ。Electronica、Chill Out、House、Nujazzなどのジャンルを128kbps(速度)で楽しめる。以前紹介したLOUNGE-RADIO.COMと同じくラウンジ・ミュージック中心の選曲だが、時間帯ごとに『LOUNGE SOFA』や『HOUSESESSION』などプログラムが組まれているため(下記画像のPROGRAMよりチェック!)、聞く時間によって色が少し異なるところが特徴。
設置方法はとても簡単。
まず、メインページ上部にある下記の画像をクリック。

すると、LISTEN WITH EXTERNAL PLAYER(上)とLISTEN WITH WEB EMEDDED PLAYER(下)と書いてあるそれぞれの下にReal One Playerなどミュージック・プレーヤーのアイコンが表示されるので、上のLISTEN WITH EXTERNAL PLAYERからお好みを選びクリックすれば聞ける。
iTunesの場合は、Quick Time PlayerかWinmap Playerをクリックし、保存したファイルをドラッグかダウンロードページで「開く」をクリック。一度起動すれば、その後はライブラリーに保存されるので、次回からウェブサイトに行く必要はない。
下記の画像からプレイリスト・ページ(過去10曲)にリンクできるので、気になる曲があればこちらでチェック。上述のradio42プログラム表もこちらから。

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November 22, 2004
選ぶ音楽3 -黒人音楽の神話批評-
ジャンルという分け方が、例えば一人のアーティストが様々な音楽を作っている場合に、リスナーがそれらの作品を結びつけて鑑賞する事を難しくしている。それから、今年はアンビエント、来年はロックバンドのプロデュースといった活動をしているBrian Enoの様な人の場合には、作品がジャンルやプロデュースしたバンド毎にバラバラに陳列されてしまうので、彼個人の作風の移り変わりを追いにくくしているという事も、前回は話した。
しかし、ジャンルが隠してしまうのはこのような様式同士の関係性だけではない。各ジャンルはバラバラに語られ、それぞれの起源と思われている物語が誇張される。ますますリスナーの視野を狭め、他のスタイルに対しても排他的にさせやすい。解りやすい例で言えば黒人音楽にまつわる数々の神話。ブルースやソウル、ヒップホップ等には特有のリズムや節回しがあって、黒人の貧しさ、彼らの社会的な闘争の手段や象徴と考えられ、ドラッグの密売買で捕まるようなミュージシャン達の行動があたかもクールな話として採り上げられる。
ここには他の様式との有機的な連関の視点が欠けているし、不用意に犯罪や人種間の対立を煽る仕掛けにもなっている。例えばブルースやジャズにはアフリカ音楽に特徴的な複雑なシンコペーションがあり、ブルースケールと呼ばれる独特な音階を用いたりもするが、実はそれらは西洋の記譜法を通じて広く理解されてきた。きわめて黒人的と言われるブルースやソウルにおいてさえ、アフリカ音楽には無いバー(小節線)や和声の理論と混在している。ジャズに至ってはこの事がますます顕著で、優れたジャズマンの大半が、ジュリアードやバークレーを始めとする音楽大学で、西欧の伝統音楽に基づく理論や奏法のプラクティス(=慣習)を叩き込まれている。
ここで気が付くことは、これらが単純に白人のものでも黒人のものでもなく、フュージョンの状態にある事だ。それは西洋の近代音楽でもアフリカの民族音楽でもなく、まさにアメリカに日々暮らす人々の唄、アメリカーナと言うべきものだろう。同様の事はジョビンのボサノバやピアソラのタンゴにも言える。ブラジルに在来のサンバやショーロとドビュッシーやショパンといった西洋音楽の出会いとしてのブラジリア。同じようにピアソラもパリで学び、アルゼンチンとのフュージョン、現代に暮らす人々のタンゴを奏でた。
このように、それぞれのジャンルが互いにどういう関係の中にあるのか、ミュージシャン達が誰の音楽を模倣してきたのか、すこし調べながら鑑賞してみると、聞きなれたスタンダードも違った意味合いを帯びて聞こえるかもしれない。
Copyright © 2004, Ko Yoshimura. All rights reserved.
【参考ディスク】
『Blue in Green』試聴はこちら
(Real Player)
いわゆるモードジャズを提唱した作品。Gil / Bill Evansらの現代和声の核心を得たモード(=旋法)の解釈と、マイルス、コルトレーン等による名演。
GetzやGilbertoの流暢な演奏も好まれているが、ポリリズミックなアレンジがジョビン本人のとつとつとした声やピアノで奏でられている。
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November 17, 2004
Sweet Dreams for Fishmans / Various Artists
『ナイトクルージング』試聴はこちら
(mp3)
大切だったこと
ぼくがフィッシュマンズに教えてもらったことは、思っていた以上に大きい。今になってもそう思う。
フィッシュマンズはバンド・ブームの冷めきった1991年にデビューした。脱力しきったレゲェのスタイルと、同じくらいにイベント性の無い詞。でもその裏に流れる毒に溢れた音作りと詞の持つ世界観、地味ながらもアルバム発表ごとにバンドは進化する。3rdアルバムのNeo Yankees' HolidayでエンジニアにZakを迎えたあたりから、音のそぎ落としと詞世界に磨きがかかり、その後Orange、Oh! Mountainを経て、佐藤伸治(Vo/Gr)、柏原譲(Bs、現在Polarisに参加)、茂木欣一(Dr、現東京スカパラダイスオーケストラ)の3人体制となる。
1995年にメジャーPolydorへと移籍。以降空中キャンプ、Long Season(一発録り!)、宇宙、日本、世田谷と、発表ごとに日本のポップミュージックではあり得ないほど作り込まれた音響を提示し続ける。しかし1998年発表のEP ゆらめき in the Airを最後に、ボーカル佐藤が当時流行したインフルエンザで急逝、バンドは解散する。
クラムボン、曽我部恵一、UA、をはじめとして12組のアーティストがそれぞれの解釈で挑んだフィッシュマンズ・トリビュート。T2 ナイトクルージングでオリジナルを凌駕せんばかりの隙間ぶりを魅せるクラムボン、ポリドール移籍前のあの頃の音を彷彿とさせるT10 感謝(驚)を取り上げたbonobos、原曲の切なさをさらにむき出しにするSTUKAの歌うT4 誰かを捜そう。昨今の安易な低予算カバー/コンピレーション集には無い、フィッシュマンズの持っていた多面性や温度をしっかりと捉え、憧憬と敬愛に溢れた一枚になっている。
佐藤伸治の描く日常との接点を失うことのない、ちいさな声の賛歌。ひとつひとつの曲に詰め込まれた奥行きある世界。やっていたことのコアなこととは逆に、彼らの曲はとてもポップに響く。日本の音楽シーンに於いてはとても稀な瞬間があの頃、鳴っていた。
失われた音はしかし、ここでもういちど取り戻されている。そしてまた、きっと素敵な音を携えた人たちが現れてくれるはず。そんなことを願ってやまない。
(By Q Okada)
【製品情報】
Amazon価格: ¥2,661
オリジナル盤発売:2004年
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November 15, 2004
Garota Moderna / Rosalia de Souza
『Tempo Futuro』試聴はこちら
(mp3)
まずこのCDを発売したイタリアのレーベル、SCHEMA(スキーマ)から説明をしておきたい。―― そこで今回のレビューと一緒に書こうと思ったのだが、随分と長文になってしまったので追記として切り分けることにした。 ⇒[SCHEMAについて]
今回紹介するロザリア・ディ・ソーザは、SCHEMAの看板プロデューサー、ニコラ・コンテが手掛ける初のブラジル人アーティスト。2人の出会いはニコラがプロデュースしたキンテット・Xの1stアルバム『Novo Esquema da Bossa』で彼女が歌手としてフィーチャーされたことだ。彼女の繊細で透き通った声はニコラが作るモダンで軽快なブラジリアンにとてもよく合う。
リミックス版も既に発売されている今作は、13曲の収録のうち(1),(3),(5),(6),(7),(10),(11)の7曲がブラジルの楽曲をリメイクしたもの。残る6曲はニコラのオリジナルにロザリアが作詞をした。捨て曲と言えるものは一切なく、部屋の雰囲気をガラッと変えてしまうほどの洒落た曲でアルバムを構成する。
何故イタリアのレーベルでブラジリアン? と思われる人がいるかも知れないが、ブラジリアン・ミュージックは今や本国だけにとどまっているだけの音楽ではない。『Garota Moderna(英訳:Modern Girl)』はそんな未来を描いたアルバムでもあるのだ。
(By Koichi,I)
*画像もしくはこちらをクリックするとamazonから購入できます。
【製品情報】
Amazon価格:¥1,916 (税込)
CD発売:(2003/07/01)
IRMAやScenario Musicと同様、ラウンジ・オリエンテッドなジャズやボサノヴァなどを中心に発信するイタリア、ミラノのレーベル。ミラノに本拠を置くレコード会社、Edizioni ISHTARのグループ内レーベルとして1995年に発足された。
コンピレーション盤として2000年にリリースされた『Metti una Bossa Cena』(在庫切れ)、そして第6シリーズまで続く『Break n’ Bossa』はここ日本でも有名だ。先日、日本で発売された『Break n’ Bossa』のベスト版『Break n’ Bossa -the maximum joy-』はSCHEMAのセンスが凝縮された作品となっているので是非一度耳にしてもらいたい。
もちろん彼らはコンピレーションだけを提供してきたわけではない。SCHEMAの色を創りあげるキーマンとなるのがプロデューサーのニコラ・コンテ。最近Blue Noteから発売された2ndアルバム『Other Directions 』も好評の彼は、発足メンバーとしてコミットしたのと同時に自身がプロデュースを行いレーベル発のアーティストを輩出していく。
彼のバックグランドもここで記述しておくべきだろう。ニコラはイタリアの貧しい南部の都市バーリー出身だ。そこの地方の人間は彼曰く、気質が穏やかでノンビリしていてラテン的だそう。恐らくそういった気質などに由来して彼とブラジリアン・ミュージックとの相性のよさがあるのだろう。
SCHEMAの音楽は洒落ているわりに土臭さのようなものがあって、好きな人は本当にハマる。ニコラ以外にも最近では">Hi Noteなんか激しく渋く、とてもオススメだ。
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November 07, 2004
iPod + iTunes / Apple (2)
進めiPod
先日発売されたiPod Photo。今回のアップデートに「?」が頭の上で舞っている人(写真て…)も多いかと思うが、iPodの根幹にある「全てのライブラリを手元に置いておく」ことで生まれる体験、というコンセプトを忠実に遂行しているのは確かだ。デジカメ/携帯電話とも違ったポジションにあるものだと思う。まだまだ細かい部分での作り込みの甘さはあるが、ハード/ソフトウェアのインテグレーションの見事さは前回でも述べた通り。iPod/iPod Photoのコンセプトに関してはこちらのサイトが端的かつ的を得たエントリーを寄せている。
それに伴ってiTunesも4.7にアップデート。iPod Photo対応が目玉だが、AACコーデックの改良もリストに挙がっている。個人的に一番気になっていた特定帯域(16kHz周辺)における奇妙なディップ等のバグも修正されており、音質が向上した。
今回は、筆者も使用しているiTunes/iPod支援ソフトをいくつか紹介しよう。因みに全てOSX用のアプリケーション、Windowsの方には申し訳ない。
複数のライブラリを作成、管理ができる。例えばMP3、AAC、ロスレス/無圧縮と混在してしまっているライブラリの整理をしたり、邦楽と洋楽できっちりと分けたり、様々な使い方が可能。一時期、iTunesはロスレス/AIFF、iPodではAAC、という使い方をしたことがあって、同じタイトルの曲が延々重なっているのは混乱する、と思い、これを使ってみた。使い勝手は良いのだけれど、あまりライブラリを増やすと自分が混乱することになる、注意。
テキストを4KBごとに分割、iPodへ転送するソフト。
iPodが一度に画面へ読み込めるテキストの最大サイズは4KB。TransNotesは様々なテキスト情報(未読のメール、ニュースサイトのRSSフィード等)を分割しつつiPodのNotesフォルダへ転送してくれる。手動でコピーした文章も、もちろん転送可能だ。
以前はディスプレイで小説を読む、という感覚がいまいち理解できなかったが、青空文庫を利用するようなって、短編程度の尺には却っていいのではないか、と思い直すようになった。何百という著作権の切れた内外の古典が有志の手に依って掲載されている。頼もしい。
WireTapはMacのオーディオ出力をなんであれ録音し、AIFF他QuickTime対応の形式で保存してくれる。
AudioHijackはそれに加えてあらゆるアプリケーションのアウトプットを文字通り乗っ取ることも出来る。ネットラジオ/ストリーム等を利用する際に重宝するソフトだ。タイマー録音、VSTプラグイン、VBRやAACにまで対応している。
およそ普段使わないであろう、FFT波形解析ソフト。こちらはiTunesのヴィジュアル・プラグインだ。エンコードの音質の違いを目でも追うことができる。実際MP3やAACでどの帯域が薄くなっているか、これを見るとよく分かる。iTunes内で完結できるところも良い。user home/Libray/iTunes/iTunes Plugin/のフォルダへ。
コーデックの登場初期から本家と並んで有名な古参のMP3エンコーダ。iTunes付属のエンコーダよりも多くのオプション設定を施せる。こちらのプラグインはiTunesから呼ぶことができ、エンコード後は自動的にライブラリへの追加もやってくれる。非常に便利だが、処理に恐ろしく時間がかかる。iTunesと較べて3、4倍といったところか。圧縮してもなるべく音質は確保したい、という方に。
APPLE iPod 20G
*こちらをクリックするとamazonから購入できます。
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