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May 27, 2004
Up & Down / Domu
『Sail Away With Me』試聴はこちら
(mp3)
ビート・マニアックス
とにかく徹底的に突き詰める、総体よりも微小な一つ一つの要素を。 時にリスナーを混乱させかねないほどに作り込み、はぐらかし、ほとんど曲自体を飲みこんでしまうかのような…
DomuことDominic Stantonのビートへのこだわりは、そんな風に表現できる。
4heroのDegoが以前主宰していたEnforcersでは、Sonar Circle名義のシンコペーションのみで成り立っているかのような、それでいて独特のグルーヴを醸す清冽なトラックをプロデュースしてきた彼は現在まで多種多様な名義とレーベルを使い分け、エクレクティックな活動を続けている。 昨年はCompostからVolcovとのユニット、Rimaによるアルバム『This World』を、そして同郷のキーボード/ベース奏者Robert Martinと組んだBakuraではEP『Reach the Sky』、『Thinking About』を、Kyoto Jazz Massiveの主宰するEspecial Recordsからリリースしている。
そのサウンドはとにかくまずビートありき、である。 彼の1stアルバム『Up & Down』中のT5 Body Electric、続くT6 Marajadeあたりはまさに真骨頂と言える。 疾走感と突っ掛かるような変則気味のリズムがモーダルなコード進行やアナログ・シンセのモジュレーションをない交ぜにしながら駆ける。 T3 Sail Away With Me(Vo.はValerie Etienne)のような清涼なボーカルトラックにすら、メロディを突き崩すかのように複雑なビートを無理矢理でも敷いていく、彼の絶対的なエレクトロニック・ビートへの信仰。
機能性ばかりが重視されがちなクラブ・ミュージックにおいて、グルーブと実験性のラインをギリギリのところで折り合わせてやろう、という削り出しの気概が伺える。 もちろんその底流には彼のビートに寄せるこだわりと無邪気なほど嬉々とした精神があるのはいうまでもない。
この博士の狂った愛情に、これからも期待したい。
*画像もしくはこちらをクリックするとamazonから購入できます。
(By Yuichi Okada )
【製品情報】
Amazon価格: ¥2,625
オリジナル盤発売:2001年
で、 まぁ例によってAmazonに在庫が無かったりするんだけど…
いずれBakuraなども紹介したいと思っています。
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May 21, 2004
Eureka / Jim o'Rourke
『Prelude to 110 or 220/Women of the World』試聴はこちら
(Real Player)
股間に人形を擦りつけ、切ないほど色っぽい顔をする親父。このアルバムのジャケット<拡大>を初めてみた時すごい不快感が込み上げてきたのを思い出す。
しかし、そのジャケットとは対極を成す彼の美しいメロディに聴いてみて心の底から感動した。
Jim o'Rourkeはシカゴ出身のギタリスト、プロデューサー、エンジニアいろんな肩書きを持つアーティストで、現在はSONIC YOUTHというロックバンドの正式メンバーにもなっている。
このアルバム『Eureka(ユリイカ)』の影響力は計り知れず、見たことはないが青山真治監督作品『ユリイカ』のタイトルはこのアルバムから引用したらしい(主演の役所広司もびっくりだ)。どうやら日本が大好きな人のようで、続く2001年にリリースした『Insignificance』<ジャケット>も同様ジャケットは漫画家『友沢ミミヨ』が手掛けている。
まず聴いて耳に残るのがT1『prelude to 110 or 220/women of the world』、そしてT7『eureka』だ。T1はほとんどが同じフレーズの繰り返しなのだが、後半になるに連れて音数がどんどん増えていき、気付いたらトランス状態とも言うべきか音にもっていかれてしまう。
T7でもゆっくりと弾かれたギターループの上に優しいシンセサイザーの音が徐々に増えていき、クライマックスは壮大で感動すら覚える。音はとにかく繊細で彼の非凡なセンスが感じられる。
タイトルの『Eureka』とはアルキメデスが浮力の原理を発見した時に叫んだ、「見つけた!, わかった!, しめた! (米国 California州の標語)」という意味を持つ言葉。このアルバムを聴いたあなたにも何か新しい発見があるかもしれない。
(By Koichi Yamamoto)
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【製品情報】
Amazon価格:¥1,922 (税込)
オリジナル盤発売日:1999/03/02
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May 20, 2004
Bodily Functions / HERBERT
『Leave Me Now』試聴はこちら
(Windows Media Player)
ロンドンで活躍するハウス・クリエイターHERBERT(マシュー・ハーバート)。彼はハウスという形態で音楽に取り組みながらも天才的な感性を持ち、独自の雰囲気を曲に吹き込む。
―― そう、彼は天才なのだ。 はじめて曲を聴くと「お洒落でカッコいいジャズ・ハウスだな~」という特異な感じを受けることはないが、じっくり耳を凝らして聴いてみると・・・とんでもない音が聞こえてくる。
HERBERTは、このCDに限らず作品の中に様々な日常音を取り入れる。例を挙げると、赤ちゃんの声、歯磨きの音、新聞紙を破った音、コップをたたいた音・・・。とにかく注意して聴かないと気付かない音も多い。
さらに彼は自分の政治的思想をも音楽の中に表現させたいらしく、来日ライブの際には、ハンバーガーを床に叩き付けたりテレビを破壊したり、ポップミュージックのCDを破壊し、さらにその音をその場でサンプリングしてビートを組み立てたりする。どうやら大量消費的な社会が許せないらしい、よく知らないけど。
今回のアルバム『BODILY FUNCTIONS』は、HERBERT名義では3作目の作品になる。彼の名を世に知らしめた大名盤と言ってもいい。 ほぼ全編にわたり、女性ボーカルのダニ・シシリアーノを起用。フィル・パーネルによるピアノの演奏(こちらもほぼ全曲)も非常にきれいで、そこに様々な生活音+特徴的なタイトで無駄のないバスドラムが合わさり、とにかく都会的でCoolな音をしている。
非の打ち所はない! 天才の音楽を楽しんでほしい。
(By Koichi Yamamoto)
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【製品情報】
Amazon価格:¥2,162 (税込)
オリジナル盤発売日:2001/06/05
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May 17, 2004
Creating Patterns / 4hero
革新的であり続けることは、ひどく難しい。 時折無意味にすら感じる。 前方を見つめ続けること、 20世紀以降のアーティストに多少の差はあれ課されてきた、無謀なほどの進歩主義に応え続けること。 確かにそこから逃げずに立ち向かう人の姿はポップで美しい。
だけどそれだけで人は本当に前へ進んでいけるだろうか?
4heroはイングランド出身、DegoとMarc Macからなるユニットである。 1990年代初頭から半ばにかけて、Drum'n'Bassというジャンルを他のアーティストと共に確立してきたパイオニアの一員だ。 レゲェ/ヒップホップの倍速再生に特化したジャングルという叩き台、かれらはそこへもっと大きな可能性を持ち込み、最先端のジャンルへと進化させた。
勿論、どんな音楽もポップ・ミュージックである限り粗製濫造とコマーシャリズムで陳腐化していく。 Drum'n'Bassも例外ではなかった。 4heroが1998年に放ったアルバム『Two Pages』は、そうなれば最良であったはずのDrum'n'Bassの姿とその死を提示し、別の、全く新しい未来を予告して幕を閉じた。
以降、少数の例外を除いて彼らはDrum'n'Bassのプロダクションを行っていない。
3年前、一つの未来を連れた彼らが『Creating Patterns』をドロップした。 そこにはギラギラとサイバネティックな輝きを放つかつての世界は無く、かわりに過去と未来が間断なく立ち現れ暖かく混じり合う、オーガニックで新しいスタイルが産み落とされていた。
複雑に刻まれるサンプルされたビートと生ドラム/パーカッションの絶妙な配分、スモーキーなウッド・ベースのドライブ感と柔らかく包み込むストリング・アンサンブル/ローズ・ピアノの響き。 ここでは全てが刷新され、かつどこまでも「彼ら」である。 ミュージシャンにRoy Ayersを迎えてバリにファンクしてみたり、Minnie Ripertonの『Les Fleur』を結構そのままカバーしたり、過去を尊び、今に取り込むことで前に進んでいく、そんな確認作業が伺える。
もう一度、ここでは新しい時代が高らかに、謳われている。
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(By Yuichi Okada )
【製品情報】
Amazon価格: ¥2,000-2,912
オリジナル盤発売:2001年
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May 14, 2004
Attitude / TROOP
TROOPと言ったらやっぱりT10『Spread My Wings』! と言ってもR&B好きじゃない限り彼らを知っている人は少ないよね。88年にAtlantic Recordsよりデビューしたカリフォルニア州パサディナ出身の5人組コーラスグループ…、実はこれぐらいしか知らなかったりする。
彼らを知ったきっかけ、というか『Spread My Wings』を知ったきっかけは、R&B MixTape史上最高の傑作と信じてやまないDJ KIYO幻の2本組『Night & Day』(懐かしすぎる…)。
80年代後半、New Jack Swingというジャンルが確立されてきた中、飛び出してきたビック・チューンで、もうその中でも一番人気、一番ステキな曲と言っても過言じゃありません!! 一度(ひとたび)クラブでかかれば“明日への希望”をフロアに満たし、ネガティブな雑念なんかを一気に彼方へ吹き飛ばしてしまうポジティブすぎる曲。
ちなみにアナログ盤(7000円程度のレア盤!)のB面には、『Clark Kent Super Mix With Rap』というリミックスが収録されていて、Rakim『Guess Who’s Back』などの傑作を生み出した名プロデューサーClark Kentがラップしている。
アルバム『Attitude』の話。本作は彼らが出した5枚のアルバムの中でも駄作が一切なく、ダンス・ナンバーやバラードとバラエティーに富んだ秀作だ。実際このアルバムからはR&BチャートNo.1が2曲も出ている。その中の1曲はもちろん『Spread My Wings』。 ――間違いない!
(By Koichi, I)
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Amazon価格:¥1,381 (税込)
CD :(1989/10/13)
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May 12, 2004
Hotel Costes 6 / Stephane Pompougnac
『In The Black Of Night』試聴はこちら
(Real Player)
「ジャケ買い」
パチンコや競馬、麻雀などを一切やらない僕にとって、これこそがまさに唯一のギャンブルである。
今回、勢い余って挑戦してしまったのは、Stephane Pompougnac(ステファン・ポンポニャック)というフランス人DJがMixした『Hotel Costes 6(ホテル・コスト6)』。このジャケット<拡大図>をよく見て欲しい。超センスがあってカッコいいと思いません? 悩ましげな女性とgloomyな雰囲気が個人的にツボだったりする。
さて、何よりも肝心なのはもちろん中身だ。なんと、これが久しぶりにヒットしたCDでジャケットから通じる雰囲気そのまま、都会的でアダルト且つアバンギャルドなとんでもなくセンスのいい選曲を聞かせてくれる。
実はそれもそのはず。よくよく本作について調べてみると、まずMixを手掛けた謎のフランス人、Stephane Pompougnacは世界中のGUCCIのパーティーでもプレイをするスターDJで、そしてこのHotel Costesシリーズは世界中で100万枚を超えるヒットを記録している。
Hotel Costesとは、パリにある高級デザイン・ホテルのこと。業界では有名なジルベール&ジャン=ルイ・コスト兄弟という大物仕掛人の代表作で、中のレストランはセレブやファッション関係者の溜まり場だそうだ。Stephaneは同ホテルのレジデントDJを勤めているおり、本シリーズはHotel Costesをイメージしたものである。お洒落なわけはそこにありという感じだ。
聞く前のドキドキ感と、聞いた瞬間「よしっ、ナイス買い物!」と思えるあの感覚。だから止められないのよ、ジャケ買いは(笑。
(By Koichi, I)
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【製品情報】
Amazon価格:¥3,053 (税込)
オリジナル盤発売日::2003/09/30
個人的にオススメの曲は、T6『Morenito Feat Clementine(Bossa Mix)』。Hotel Costesで色々とホームページを見てみると、どうやら『Hotel Costes 3』が一番人気があるようだ。
【製品情報】
Amazon価格:¥3,014 (税込)
オリジナル盤発売日::2002/08/05
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May 10, 2004
Between / Jazzanova
『Mwela, Mwela』試聴はこちら
(mp3)
The 21世紀スタンダード
1995年、DJ/プロデューサー集団としてスタートした Jazzanova 。彼らのファースト・リリース『Fedime's Flight』がヨーロッパを始めに世界的なヒットを放ち、当初はリッミクス業を中心とした活動を展開、不動の評価を得ていた。その作品群は既に『Jazzanova Remixes』としても発表されている。
ドイツ、ベルリンのローカル・シーンから、世界へ躍り出た彼らだが、ファースト・アルバムに懸かっていたプレッシャー、期待は尋常ではなかった。それまでのJazzanova的典型のスタイル、パーカッションを軸にした緻密でいてアップリフティングなトラック---4HeroやIncognito、そしてUFOなどのリミックスで名を馳せたあのカタチ---を踏襲するだろうことは多くのファンの想像に難くなかったはずだ。
だが待望の2002年、ドロップされたアルバムはさらにその先を行くものだった。
ブラック・ルーツとテクノロジーの完全で自然な融合。このアルバムは彼らの原点と、そして未来を伝えるにふさわしい仕上がりを見せる。一曲ごとにレビューしていたらきりがない。収められた17曲の21世紀スタンダードたちは全て、丁寧に磨かれ、配置され、織り込まれて一幅の壮麗なタペストリーを成している。参加ミュージシャンはヴィヴラフォンにDavid Friedmann、Clara Hill、2 Banks of 4のValerie Etienne、Ursula Rucker、 盟友Vikter Duplaix、そして日本からはHajime Yoshizawa a.k.a. Sleepwalker他多数。
ブラック・ミュージックを芯に据え、暖かくレトロな空気を漂わせつつも、複雑なプログラミングと構成を随所に施す、まさに00年代の音がここにある。"Music is not only black or white."。そう、これは新しい世紀のための音楽だ。
完璧主義と細部への徹底的なこだわり、音楽に対する妥協のない彼らの眼差しは常に、未来へ。
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(By Yuichi Okada )
【製品情報】
Amazon価格: ¥2,073
オリジナル盤発売: 2002年
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May 09, 2004
3 Feet High & Rising / De La Soul
『The Magic Number』視聴はこちら
(Real Player)
ヒップホップは紛れもなく黒人の音楽であり、文化である。それをまるで文化的な背景の違う日本人である僕らが唄い、音に乗ることに対し少なからず疑問を抱いた人はいるだろう。日本人はPublic Enemyのようにはなれない。日本では人種差別を受けることもないし、友人がギャングの闘争に巻き込まれ撃たれて死ぬこともない。
ただ好きであるということへの疑問――。それに対し、「いいじゃん、気持ちければ!」と胸のモヤモヤ感を明るく消し去ってくれたのが本作『3 Feet High And Rising』。
彼らの音という素材であればファンカデリックだろうとフランス語だとうと、何でも使って使いまくるという自由な精神は、ラップをネクストレヴェルにまで引き上げ、また僕らに希望の光を当ててくれた。
今となってはそんなこと考えている人なんていないと思うけど、当時「ヒップホップが好きで良かった」と思えた一作。
(By Koichi, I)
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Amazon価格(マーケットプレイス):¥980
オリジナル盤発売:1989年
オススメの曲は、T1『Magic Number』、T9『EYE Know』、T14『Say No Go』T16『Plug tunin'』。ヒップホップにおいて革命的なこのアルバムを聞けば、そのアートフォームを再認識できる。
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May 06, 2004
Honkin' on Bobo / AEROSMITH
『Road Runner』視聴はこちら
(Real Player)
AEROSMITH3年振りのアルバム『Honkin' on Bobo』が今年3月に発売された。タイトルに使われている“honk”そして“bobo”という言葉は、アフロ・アメリカンの俗語で性的な意味を表す。国内初回版のジャケットの中には、今にもクネクネと動き出しそうな艶かしい腰がピックアップされ、聞く前から淫靡な匂いプンプン!
しかし単にエロティックな気分になるだけじゃあない。今作は、60年代のブルースファンも感涙するようなカバーナンバー満載のエアロ版“ブルース”アルバムなのだ!
制作にあたり、自分達がより楽しめるスタイルを考えた結果、一発録りという形になった。その一瞬に全てのエネルギーが凝縮されて生まれるサウンドの勢いと、いい意味での緊張感が味わえるのは格別である。
オープニングは、60年代のブリティッシュ・ビートに多大な影響を与えたロックンロールのオリジネイターの一人、Bo Diddleyの『Road Runner』。前半戦は、音に華がある。鳴り響く全てがゴージャスで明るく、Steven Tylerの豪快な声は、プレイヤーから唇が飛び出てくるんじゃないの?と思うくらい、CDというより限りなく“生”に近い。ライブ会場にワープした気分で、思わず腰を振り、ジョーイのドラムのリズムに合わせて腕を振り上げ踊ってしまう。声とサウンドによる、勝負のつかない綱引きが繰り広げられている!
中盤、Aretha Franklinの『Never Loved a Girl』では、全体的にしっとりとした印象を受ける。女性シンガーの曲をカバーすると、こんな切ないエアロを感じられるのね。Joe PerryがボーカルをとるMississippi Fred McDowell『Back Back Train』では、ヨーロッパの民族楽器Hurdy Gurdyがいい味出してる。これは、木製のホイールで弦をこすって音を出すバイオリンと同じ擦弦楽器なのだが、ビヨ~ンという何とも魅力的な音色でグッときちゃう! さらに唯一の新曲となっている『The Grind』では、恋人を忘れられない男の苦悩が歌われている。
後半戦でMuddy Waters『I'm Ready』をもってくる辺り、うまいなぁ…と感心してしまいます。ここで、大人の男の色気とテクニックを披露し、歌詞の様に“野暮じゃないじゃないトコ”見せてくれちゃって、最後まで音の感情もパターン化せずに自然に引き込まれてしまう流れを持っている。
制作スタッフとプロデューサーは77年に組んでいた頃と同じ顔ぶれ。Johnnie Johnsonの明るいピアノサウンドが加わる事でエアロのロック魂が、女性コーラスTracy Bonhamのハスキーボイスでエアロの艶の部分を見事に引き出してくれたように感じる。バンドの癖を良く知り、それをプラスに繋げられるようなメンツが揃ったという訳だ。
「ガキの頃、怒鳴られてばかりだった俺達が馬鹿デカイショーに出たり、ロックの殿堂入りを果たしたり、あまりに楽しい事ばかり。だから辞める気がしないんだ」
これは、成功への秘訣について問われた際のスティーブンの言葉だが、今回も心底楽しみながら演奏出来た事が、色んな人に満足してもらえる内容に仕上がった何よりの要因ではないだろうか。 感情の波動は伝染するのだ。
(Ami Fujishige)
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【製品情報】
Amazon価格:¥1,580 (税込)
オリジナル盤発売日: 2004/03/30
AEROSMITH来日公演・イベント出演の日程(詳細はこちら)
・7/10(土) 札幌ドーム
・7/13(火) 大阪ドーム
・7/15(木) 広島グリーンアリーナ
・7/17(土) 名古屋ドーム
・7/20(火) 東京ドーム
・7/24(土) 横浜国際競技場
http://blog.melma.com/00120231/20040908151835
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