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February 26, 2004

Electric Counterpoint / Steve Reich

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『Electric Counterpoint』試聴はこちらmusic.gif(mp3)

クラシックと言われて最初に何を思い浮かべるだろう。ちょとした音楽通?偏屈で退屈な音楽?小学校の頃のピアノレッスン?音楽を知る人も知らない人もベートーベンやモーツァルトは知っている。でも今何となく近寄りがたいのは、シーン全体がそこいら中に垣根を作ってしまっているせいかな。

それはともかく…

スティーブ・ライヒは60年代に入って「ミニマリズム」という手法をアカデミックに持ち込んだ、いわゆるところの実験音楽家。そう、今どき色々な分野に定着している「単一のパターン(の繰り返し/変化)」というやつだ。ハウス、テクノだってその遠いご先祖にはこの人の諸作品が並ぶ。確かに普通のポップミュージックのようには聴こえないかもしれない。でもスーツを着込んで固いシートにしゃっちょこばって座っている必要も無い、彼が作るのはそんな音楽だ。人力リピートの作り出す、不思議なグルーブを持った音楽。クラシックという土壌に育ったライヒはそれでいて自在だ。

そうだな、春もしくは少し涼しい夏の夜なんかにカウチでウトウトしながら…

『It's Gonna Rain』『18人の音楽家のための音楽』のような玄人向け、ハードコアな作品もあるけれど、『ライヒ入門』なんてハウツー物はちょっとあざといよねぇ…。ということで彼がパット・メセニーと共作した『Electric Counterpoint』。ギターによって個々のフレーズが段々と積み重ねられて、一つの曲を作り上げ、出来上がったように見える曲は繰り返されるフレーズのわずかな変化で表情を変える。3部構成、特にラストは印象に残る。このフレーズはアンビエント・テクノ(懐かしいね)の王様、the Orbの手で、「Little Fluffy Clouds」 という稀代の名曲に生まれ変ることになるんだけど、オリジナルの”静謐な熱”、とでもいうような手触りはやはり代え難い。

何も難しいことは無い。僕たちは今ここにあるクラシックを、聴こう。

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(By Yuichi Okada )

【製品情報】
Amazon価格: ¥1,845
オリジナル盤発売:1990年

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February 25, 2004

In a Special Way / Debarge

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『Stay With Me』の試聴はこちらmusic.gif(mp3)

例えば女の子とデートでドライブなんかしているときに、T2『Stay With Me』は話のネタとして非常に優れた要素をいくつか持っている。

まず、このとんでもなく高く透き通った声は「男」El Debargeであること。誰が聞いても普通は女性の声だと思うでしょ。

次に2002年の大ヒットソング、Ashanti『Foolish』の元ネタであり、またもう少し古くなるとNotorious BIG『One More Chance』でも使用しているため、洋楽(特にBlack Music)を聞く女の子はAメロで反応するはず。

そして、このあまりセンスのいいとは言えないジャケに写っているのは、全員兄弟であること。他にもDebargeには『I Like It』や『All This Love』などの間違いない名曲をもっているため、ちょっとしたヲタには話の尽きない人たちなのである。

曲自体の話を全然していなかったが、やはり何よりも特筆すべきはメロディーの美しさだ。Aメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロ→サビと続いていくラインは、メリハリがありながらも流れとしては非常にまとまった感じがあり、この美しさを例えるならまさに「ボン・キュ・ボンのナイスボディな女性」といったところでしょう。

しかーし! 歌っているのは「男」El Debargeなので、そこんとこお忘れなく。

(By Koichi,I)

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『Stay With Me』 Lyrics

【製品情報】
Amazon価格:¥1,162 (税込)
オリジナル盤発売:1992年

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February 23, 2004

The Remixes, 1997-2000 / Jazzanova

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『We Who Are Not as Others』の試聴はこちらmusic.gif(mp3)

ここNYでも昨今盛り上がりを見せ始めているいわゆるウェスト・ロンドン・サウンド/ブロークンビーツ。今回はその中心地の一つドイツ、ベルリンからCompost Recordsを主宰する重鎮、 Jazzanovaが2000年にドロップしたリミックスワークを。4Hero、Incognito、U.F.O.、MJ Cole、Soul Bossa Trio、Koopといったアーティスト達のトラックをきめ細かに、そして時には原形をとどめぬまでに再構築。CD2枚に及ぶ作品群のクオリティは未だに超一線級のレベルを保持している。

一昨年、待ちに待たされた1stアルバムをリリースしたJazzanova。 こちらはそれに先駆けること2年、 それまで手がけた彼らのリミックス仕事を一つにまとめたアルバムであります。 とにもかくにもT1、4Hero "We Who Are Not As Others"にやられる。最初に聞いたのは多分98年くらい、 同曲の12inch盤だったとように思う。これほどに生演奏と打ち込みを間断なく行き来するトラックを聴いたことが無かった。 今改めて聞き返してみてもその展開のスリリングさにゾクゾクする。 それぞれのアーティストのイメージを崩すこと無く、しかし一聴して彼らの仕事と分かる程独特の音作り。
レビューしたい曲は彼ら自身のものも含めて山ほどあるけれど、それは次回以降に…。

とにかく良トラック多数の一枚、 Incognito "Get Into My Groove"、 Koop "Absolute Space"は必聴! そしてアナログでは結構希少な(再発とかしたのかな?)、 Ian Pooley "What's Your Number"も収録。

リミックスにおける「今」を体現し、 多様なスタイルを苦もなく渡り歩く、 そしてなにより「良い曲」をさらに次の次元へと連れて行く彼ら。 サンプリングという手法が生み出した最も微細な音の迷宮へ。 Big Applouse for the Days to .come!

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(By Yuichi Okada )

【製品情報】
Amazon価格: ¥1,700 - 2,210
オリジナル盤発売:2000年

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February 22, 2004

クローカ / Sunaga T Experience

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『It's You』の試聴はこちら(Real Player推奨)

“究極のBGM”と評された、Joyce Cooling『It's you』のカヴァー。

しなやかなで爽快感のあるBossaビートにアコースティック・ギターをフィーチャーし、ヴォーカルには『Love Oh Love』で有名なゆったりと大きく優しい声を持つVince Andrewsを起用した。

個人的に今回のSunaga T Experienceのヴァージョンは、Joyce Coolimgの原曲には敵わないと思う。しかし、アルバム『Cameo』は『It's You』(別格)以外大してよくないので、アルバム総体的には間違いなく『クローカ』に軍配が上がる。

もし、Joyce Coolingの『It's You』をお求めならば、橋本徹が選曲を担当する人気シリーズの『Cafe Apres-midi Vert』(6曲目収録)がオススメだ。

曲の感想は、カッコイイというかお洒落でモテそうというのが表現としては個人的にしっくり来る。対象年齢は25~30才ぐらいだろう。

Sunaga T Experienceこと須永辰緒氏は、Organ Barの主宰者であり、渋谷のレコード番長であり、プロデューサー・リミキサーなどマルチに手がけ、また東京のクラブシーン創世期より DJ 活動を続ける最重要人物の一人。これからも目が離せない。

(By Koichi, I)

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【製品情報】
Amazon価格:¥2446
CD発売:2001/03/14

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February 21, 2004

Wonder of Stevie / DJ Spinna & Bobbito

『Pastime Paradise』の試聴はこちら(mp3ファイル)

「僕のゴールは人と人とを出来る限り近付けたいということ。それが終わったら、僕はいなくなるよ」――彼がこのCDの中のインタビューで話していた。

スティーヴィー・ワンダーのことは皆知っているはず。大きなサングラスにブレードヘア。K-1にも登場した大の親日家。某缶コーヒーのCM。けれど、最近の彼しか知らないのでは?

彼は60年代、70年代に次々とヒットを飛ばした。ソフトなビートと、思わず口ずさんでしまうメロディー。その完全なグルーヴと彼の歌声がリスナーを奮い立たせる。他のシンガーとは一線を画して独特なスティーヴィーの音を作り出した。

それはさらにThe SupremesSergio Mendes & Brazil ’77といったアーティストたちに影響を与え、たくさんのカバー曲を生んだ。それがこの2枚組のアルバムに集約されている。

今回は分かりやすく『Pastime Paradise』を紹介しよう。スティーヴィー、そしてRay Barretto(レイ・バレット)と引き継がれ、そして90年代。ヒップホップスター、Coolio(クーリオ)がヒットを飛ばした『Gang Star Paradise』として甦った。

彼はアーティスト同士を近付ける。そして、彼らと僕たちとも同様に近付けた。僕はまだ、Stevie Wonderがいなくなることを許すわけにはいかない。

(By Seiji Kanazawa)

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『Pastime Paradise』 Lyrics

【製品情報】
Amazon価格:¥2853
オリジナル盤発売:1976年

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February 19, 2004

Sounds Better With You / Stardust

[ House ]

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『Music Sounds Better With You』の試聴はこちらmusic.gif(mp3ファイル)

某CMでも使われたDaft Punk "One More Time"と並んで、アンダーグラウンドからメジャーまで各国でヒットを飛ばした、Houseにおける90年代最後の名曲。シンプルで力強いメッセージ性を持ったリリック、メロディの美しさ、鋭く裏を突くギターのカッティング、そして王道TR-909を中心とするタイトなビート。歌ものHouseの最高峰であります。

レヴューの一号は何にしようかと色々考えていたけど、奇をてらう必要もないよね、てことで。単純に大好きな曲。夜明け前にこれかかると無条件で幸福感に浸り込めますよ。初めはDaft Punkの曲かと思っていたんだけど、さもありなん、その方(Thomas Bangalter)の別プロジェクトでした。

オリジナルを含む4曲入りのEPはAmazon(現在在庫切れ中)ほか、多くのレコード店で入手可能。が、Vinyl Bootリリースのみのヴァージョンも機会があればぜひ聴いてみてほしい。高揚感はオリジナルをも超える出来だと断言できるので。B面Big Loveもキラキラ感あふれるコズミック炸裂!な一曲。

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(By Yuichi Okada )

【製品情報】
Amazon価格: ¥1,153
オリジナル盤発売:1999年

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February 18, 2004

Hotel Paper / Michelle Branch

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『The Game Of Love』の試聴はこちら(Real Player推奨)

捨て曲無し。楽曲・詩共にバランスがとれ、前作品『The Sprit Room』からかなりの成長っぷりが見られる。

グラミー賞受賞曲「The Game of Love」(日本・UK盤のみ収録)ではサンタナに負けない存在感を残し、「Are You Happy Now?」や「Hotel Paper」では孤独や人生について唄う。「Tuesday Morning」で女の子の「今夜は帰りたくない」という気持ちをストレートかつ、キュートに表現し、大共感! 等身大で唄う彼女に、同性のファンが多いのも納得してしまう。
 
今や私の超お気に入りアルバムだけど、初めは『Hotel Paper』というタイトルにしっくり来なかった。その由来は、殆どの曲がツアー中に滞在した様々な国のホテルで書かれた為だそう。ちなみに「Where Are You Now?」は大阪のホテルでアコースティック・ギター片手に創られた曲。

(By Miwa Yamada)

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『The Game Of Love』Lyrics

【製品情報】
Amazon価格:¥2400
CD発売:2003/06/25

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February 16, 2004

Sybilization / Sybil

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『Make IT Easy On Me』の試聴はこちらmusic.gif(mp3ファイル)


まさにGRAND BEATの最高傑作! これほどまでに甘く、切ないメロディーはコーラとマックばっか食べているやつには作れない。

本当に何度聞いたことか・・・。 ちなみにこの曲の12”(レコード)を買ったのは、5年ぐらい前だろうか。あまりにも好きで、渋谷のレコード店にはIRMAレコードからの再発が¥1300で発売されていたにも関わらず、わざわざ¥5000ぐらい叩いてオリジナル盤を買ったのを思い出す。くぅ~、単なるバカだ。

今はもう頼まれることはないけど、昔はMix Tapeを女の子につくってと言われると必ず入れていた。この曲以外にもいいネタをたくさん入れていたんだけど、『Make it Easy on Me』だけは「あの曲いいね!」って何故か言われていたかな。

まっ、それぐらいに素晴らしい曲。

しかし、Amazonには『Make it Easy on Me』が入ったアルバム『Sybilization』の在庫がない! 12”をレコード店で買うか、渋谷のTsutayaに置いてあったので、そこで借りてください。

Greatest Hitsはリリースされているんだけど、何故かこの曲だけは入ってなくて…(涙。ちなみにSybilと言ったら、『Don’t Make Me Over』も有名だけど、そちらはきちっと入っています。

(By Koichi, I)

【製品情報】
Amazon価格:――
オリジナル盤発売:1990年

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February 14, 2004

Very Special / Debra Laws

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『Very Special』の試聴はこちらmusic.gif(Real Player)


この時期だからなのかもしれないが、『Very Special』には“St. Valentine's Dayな曲”だという感想を持っている。

甘~いDebra LawsとちょっとビターなRonnie Laws(兄)の歌声、イントロから溶けるようなシンセサイザーの使い方、そこにVery Specialときたもんだ。個人的にデュエットのラブソングではDiana Ross & Marvine gayeの『You are Everything』と並んで好きな曲。

最近では、Jennifer Lopezが『All I Have』という曲でカバーしているので、聞けば「あぁ!」なんて感じでわかってもらえるでしょう。

あっそういえば、今年は母と祖母にももらえず、遂に人生で初めてチョコレート0(ゼロ)を記録した。年々減っていってるんだよな~。来年は誰かにあげることになるのかしら?

Love is life and life is living, it's Very Special!

(By Koichi, I)

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『Very Special』 Lyrics

【製品情報】
Amazon価格:¥1368
オリジナル盤発売:1981年

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February 11, 2004

One Day It'll All Make Sense / COMMON

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『Retrospect For Life』の試聴はこちら(Real Player)

薄暗い部屋でソファーに座りながら、ワインやウィスキーを片手にHip-Hop ―― 恐らく今の南部Hip-HopやEminemなどを聞いている人には、なかなか想像が出来ない情景だろう。

今回紹介するアルバム、Commonの『One Day It'll All Make Sense』は彼の3作目にして最高傑作! アルバム全体の流れとして完成度が非常に高く、生演奏を巧みに使用したトラックは繊細でとても心地がよい。きっと今までにないHip-Hopを聞くことができるはず。

B-Boyに人気の雑誌「blast(当時:FRONT)」でも、1997年のHip-Hopアルバムでベスト1に上げられており間違いないと約束できる。

しかし、やはりその中でも圧巻はLauryn Hillが参加した『Retrospect For Life』。NYのルームメイトは、この曲を聞いて“スモーキー”となかなかいい表現をしていた。サビではStevie Wonderの『Never Dreamed You'd Leave In Summer』を引用した感動の1曲。

こんな曲からHip-Hopを好きになるのもありですな。

(By Koichi, I)

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『Retrospect for Life』 lyrics

【製品情報】
Amazon価格:¥1894
CD発売:1997/10/22

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